西宮と神戸の道端で見つけた国鉄車掌車

今年はハルヒ以外にも地元関連の記事を多く書いて行くつもりです。
過去の記事
2009-07-15 西宮北口駅改札内のカリヨンが工事中
2009-12-09 北口駅前公園にあった皇紀2600年記念の国旗掲揚台

車掌車はかつては国鉄の貨物列車の後ろに必ず連結され車掌が乗務していたのですが、1985年3月14日のダイヤ改正で原則連結廃止となり、多くの車掌車が廃車になりました。Wikipedia 車掌車参照

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AIRのDVD初回限定版3巻のジャケット裏面にはヨ3500形かヨ5000形と思われる車掌車が描かれています。USO9000さんの調べでは、塗装の感じから北海道の士幌線糠平駅跡に保存されているヨ3500形が元ネタらしい?
http://musashishiraishi.dyndns.org/junglepro/?request=pleasure&sub_req=hokkaido&command=nukahiraEki
http://haieki.tsuchibuta.com/haisen/shihorosen/09nukabira.html
↑塗装し直されているが構図は近い。


阪急西宮北口駅の南西、深津町の民家(兼会社)の庭に国鉄の車掌車ヨ8000形が置かれています。ヨ8000形は1974年から1979年にかけて1168両が製造された国鉄車掌車の最終形式で、2009年4月1日時点の在籍数は、JR東日本に2両、JR西日本に1両、JR九州に1両、JR貨物22両の計26両です(Wikipediaより)。

隣の駐車場から。以上2001年撮影。実用目的なら車体だけで置くはずが台車付きでレールの上に乗っているので、ご主人は鉄道好きな方なのかなと思っていました。庭に車両を置く事は鉄道ファンの夢ですね。
神戸新聞2009.12.24 震災教訓、自宅に電車のシェルター 西宮の男性 
この記事によれば、震災で水、トイレ、寒さに困った教訓から、災害時のシェルター(避難所)として9年前JRの関連会社の貨物駅で見かけて購入したそうです。9年前という事は、私が発見した2001年8月の時点では搬入から1年程度しか経っていなかったようです。


車掌車は1974年製と書かれていますが、碓氷峠鉄道文化むらで保存されているヨ8841が1978年製のようだしそれは製造初年では。

宮っ子2003年6月号 庭に車掌車のある家(瓦木)
↑珍しいので周りから注目され防犯効果もあるとの事です。

宮っ子2009年11・12月号 みんなのまち瓦木めぐり 深津町
↑「ご存知ですよね。車掌車のある家」と紹介。



2006年12月5日、敷地外から撮影。表記を見ると、JR貨物関西支社所属、梅田貨物駅(西ウタ)と赤穂線西浜駅(西ニシハマ)を意味する記号が書かれています。平成9(1997)年10月21日に鷹取工場で最終全検を受けた模様。

2008年5月18日、神戸市某所のマンションの前に車掌車の車体が置いてあるのをバイトでたまたま通りかかって発見しました。


1955〜61(昭和30〜36)年に650両が製造されたワフ29500形です。現役時代の写真と比べてみて下さい。本来は黒塗装のはずが緑色に塗られています。車掌車の証である手ブレーキも残っています。1986年に全車廃車になっているので、20年以上置いてあるのでしょう。何の目的で置いてあるのかは不明。物置きか?


天王寺鉄道管理局の略号「天」、その下に「新宮駅常備」、右下に「形式ワフ29500」の文字がペンキの下から浮かび上がっていてうっすら読み取れて形式が分かりました。


倉庫として使われているワム80000形貨車の廃車体。福島県郡山市で2000年撮影。
ワム80000形は貨車の廃車体利用が一番多くされている形式と思われます。

福島鉄道探訪さんの廃車探訪コーナーでこのような有蓋貨車、車掌車の廃車利用の例が多く紹介されています。