民家に保存の西鉄200形(福岡県筑紫野市)

大正5年、東海道線岩淵駅(現・富士川駅)での列車追突脱線事故の写真 - きーぼー堂



2012年5月4日撮影
福岡県筑紫野市鉄道模型会社本社兼社長宅に保存されている、現存唯一の西鉄200形電車です。流線型の前面が特徴的。前頭部だけとは言え、こうして残されて良かったです。


200形は1937〜41年に九州鉄道20形として製造され、後に200形となり西鉄に引き継がれました。この211は89年まで甘木線で使われ、社長が高校時代に通学で利用し思い入れが深かったため90年に払い下げを受けたそうです。






「九州鉄道モ200形用台車 熔接組立てによる釣合ばりなしの台車(汽車会社写真)」鉄道ジャーナル1975年4月号より

閑静な住宅街の道路を歩いていると民家の前に電車が鎮座している、というシュールな光景が現れます。2009年7月に家の引っ越しに伴って搬出、せっかくだからと福岡タワーのイベントで展示された後、元の場所から約100m離れた現在地に移設され注目されるようになったとか。


詳しくはこちら。保存までの流れも書いてあります。
2009年07月のアーカイブ - てっしぃ的生涯



206(右)と204 1987年8月Tamurono157氏撮影
九州鉄道20形電車 - Wikipediaより

昭和15年の200形 高田隆雄氏撮影(鉄道ジャーナル1975年4月号)



今回のブログ掲載にあたり検索していて知ったのですが、5年ぶりに全面塗装が行われ、2014年1月25・26日に車内が一般公開されたばかりのようです。
http://tessyii.shumilog.com/2014/01/15/200%E5%BD%A2%E4%BF%AE%E7%B9%95%E3%81%A8%E4%B8%80%E8%88%AC%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/
自宅保存の車両公開 現存唯一の西鉄「200形」 筑紫野市で25、26日:ニュース:九州経済:qBiz 西日本新聞経済電子版 | 九州の経済情報サイト


5年ぶりという事は、訪れた当時で塗装から3年ですか。10年ぐらい経っているかと思ってました。


http://tessyii.shumilog.com/2013/12/20/%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%83%8F%EF%BC%97%EF%BC%93%E4%BF%AE%E7%B9%95%E9%96%8B%E5%A7%8B/#comment-1488
持ち主は広島の模型店にあった現存唯一のクモハ73前頭部の修繕も手がけている方です。


参考記事
西日本新聞朝刊2010/11/27付「筑紫野市の自宅に西鉄電車200形 親子2代マニアの証し」


オマケ その後乗った西鉄貝塚線600形 貝塚駅にて