道頓堀川から救出された通称「カーネル・サンダースの呪い」の像、甲子園から東京に移転していた

85年に阪神タイガースがリーグ優勝した際に阪神ファンにカーネル・サンダース像が道頓堀川に投げ込まれ、2009年3月10日に24年ぶりに凄い姿で発見されました。翌日の朝日新聞朝刊の記事です。

阪神が21年ぶりにリーグ優勝した85年10月16日、大阪の街は沸いた。その年、三冠王に輝いたランディ・バース選手がサンダース像に似ていたことから、今回の発見場所から約250ｍ東の道頓堀店(閉店)に置いてあった強化プラスチック製の像をファンが胴上げ。「六甲おろし」の大合唱と共に道頓堀川に投げ込んだ。

以降、阪神は長期間の低迷が続き、ファンの間では「カーネル・サンダースの呪い」とも言われた。03年と05年にリーグ優勝したが、23年間、日本一にはなっていない。

発見から既に5年、未だ日本一は果たせず、「呪い」はまだ終わっていないとも言われています。

カーネル・サンダースの呪い - Wikipedia
ウィキペディアの内容充実しすぎｗ

88年、探偵！ナイトスクープ第1回の依頼の一つがカーネル像の捜索だったとか。
なお、ケンタッキー道頓堀店は98年に閉店しています。

引き揚げられたカーネル・サンダース像は、兵庫県西宮市・阪神甲子園店で展示されていました。
2012年9月12日、阪神甲子園駅前を歩いていて偶然気付き、せっかくなので食事をしました。

道頓堀店にあったんだから、正確には「おかえり」でもないんだけどな〜。

展示場所の候補として甲子園球場内のケンタッキー店舗、甲子園歴史館が報道されていましたが、結局ここになったようです。

下手に塗装して修復したりせず、風格のある姿になっています。触れられないようにケースに入れられていました。

メガネと左手が、まだ見つかっていないんだって。嫌な事件だったね。

うわあ、穴が・・・。投げ込みを阻止しようとした店員の「4回ほど胴上げされて落とされたりしましたんで、割れてる所がありましてね、それで仰向けの状態でブクブクブクッと沈んで行った。」という証言から、その時の損傷と思われます。
その証言がある、ナイトスクープ第1回放送分はこのDVDに収録。

説明には道頓堀川に沈んでいた理由は書かれていませんでした。事情を知らない人は不思議に思うはず。

にこやかに甲子園駅前の風景を眺めていました。右は現役の像。

分かりにくいですが、新旧の像のツーショットです。

今年2月に像が無くなっていると聞いて驚き*1、3月19日に私が訪れて店員に聞いてみると、「改装で社長室に移転した」という事でした。その時点ではネット上では像が移転した事は全く報告されておらず、記事にするつもりでしたが放置してしまっていました。

阪神がクライマックスシリーズによって日本シリーズに進出したので、この機会に載せようと思っていた所・・・

何と10月25日にTBS系「情報7days ニュースキャスター」で紹介ｗｗｗ
正確には社長室では無く、去年(2013年)3月から東京本社で来客を迎える役目をしていました。
サンダース氏の来日時にお世話係を務めたという横川さんによると、とても人に呪いをかけるような人間ではないし、むしろ応援しているのでは、という事でした。

「呪い」のカーネル像本社栄転で出世/芸能/デイリースポーツ online
本社にある事は10月20日にデイリースポーツが報じていて、それがきっかけでニュースキャスターで取り上げられたのでしょう。(本社にある事が)「20日、分かった」って、記者が知らなかっただけだよねえ。新聞の常套句だけど。

　修復作業、神社でのおはらいも行われ、当時の真弓明信監督の「甲子園に置かなアカンやろ」との意向を受け、阪神球団が甲子園球場の“守護神”として迎え入れようと獲得に動いた。ＫＦＣの本場、米国のメジャー球団・カブスまでもが獲得に乗り出すも、輸送時の保管リスクが懸念され、地の利で阪神優位。ところが、最終的には甲子園球場の事情が障害となり「野球と直結していない」「企業色が強い」などのお堅い理由で、甲子園永住が認められず破談に。

　１０年３月から甲子園球場近くのＫＦＣ阪神甲子園店の店内に設置され２５年ぶりに“店頭業務”に復帰。ファンに親しまれていたが、昨年３月の店の改装工事を機に“本社栄転”が決まったという。