光陽園駅前公園の場所を発見



涼宮ハルヒの憂鬱Ⅱ」と「笹の葉ラプソディ」で登場する光陽園駅前公園。作中の光陽園駅は甲陽園駅として実在しますが、「甲陽園駅前公園」という公園は無く、駅周辺の公園と風景は合いません。光陽園駅前公園のモデルは未だに発見されていないのです。

原作については、大池公園、大池南公園、神園町に80年代初め?まで存在した磯田公園などの説がありますが確定には至っていません。

参考
Linernotes 甲陽園駅前公園についての考察
nonki@rNote 涼宮ハルヒの憂鬱 - 無駄知識その1 光陽園駅前公園の場所に関する新説?
後天性無気力症候群 その公園は「磯田公園」と呼ばれていた
日本関西化計画 ハルヒ特設番外編「公園を求めて」(木幡探索)

余談ですが、「駅前公園」が必ずしも駅前にあるとは限らず、駅から数百メートル離れている例もいくつかあるようです。
@新横浜 新横浜駅前公園は日本一かどうか


涼宮ハルヒの憂鬱 美術背景集」(2008年6月発売)に、アニメでは使用されなかった光陽園駅前公園の背景が掲載されています。



光陽園駅前公園の入口付近。もし公園が独自の創作だったとしても、これはどこかに実在しそうな雰囲気。


公園の入口。樋之池公園にちょっと似てます。

実は、他の設定画に光陽園駅前公園の場所のヒントがありました。



「駅前付近」(光陽園駅前)ザ・スニーカー2006年2月号にも掲載、アニメ本編未使用

良く見れば「公園」への矢印が。


2009年9月11日撮影
この道の先に光陽園駅前公園があるという事です。進んでみましょう。


↓「線路沿いの道路」ザ・スニーカー2006年2月号にも掲載、アニメ本編未使用


2008年10月13日撮影 甲陽園駅北東側の道路です。先の道を進むとこの場所に着きます。分かりにくいですが、電車の車番は6121で合わせています。

ここにも公園への道しるべがあります。振り返って前進、突き当たりを左に曲がり、しばらく進みます。




9月11日撮影
するとこの場所に着きます。左の空き地が光陽園駅前公園の設定上の場所ですね!



拡大。駅との位置関係も合っています。矢印はキョンが家から来る方向でしょう。

奥は甲陽線の線路で、朝比奈さん(大)が「そこにある線路沿いに南に下ると学校があります。公立の中学校ね。」と言っても自然です。

この事は5月に撮竹さんからヒントを貰っていましたが、検証が遅れました。



●10月8日追記
ゼンリン住宅地図の調査結果

90年:住宅あり
91、93年:空白
95〜98年:駐車場
99年〜現在:空白

92年と94年発行の住宅地図は所蔵無し。74、79、85年の国土交通省国土計画局の航空写真でも住宅が写っており、この場所に公園が存在した事は過去にも無いようです。

公園そのものの背景は別の場所にモデルがあるのか、そもそも創作なのかはまだ分かっていません。



5月22日撮影
笹の葉ラプソディより。キョンが朝比奈さん(小)を背負って大社中へ行く途中でこの場所を通るには「光陽園駅前公園」から駅まで行って線路の反対側へ行く必要がありますが、大池の東側から行っても歩く距離は変わらないのでここを通っても不自然ではありません。大池の西側を通るのが最短距離ですが暗いし階段があって歩きにくそう。

涼宮ハルヒの憂鬱「ライブアライブ」の現実との一致 - きーぼー堂