“いまいち萌えない娘”と行く涼宮ハルヒの聖地巡礼ツアー(前編)

7月3日(日)に行われた、神戸新聞社いまもえ制作委員会主催の涼宮ハルヒ聖地巡礼ツアー*1のガイドを務めました!ルートも必死で考えましたよ。


ツアーの話を聞いたのは5月末の事。打ち合わせを重ね、6月14日にTwitterで募集が行われました。
当初は先着10名で募集していましたが、ちょっと多いので6人まで集まった所で募集を止めました。


7月3日午前10時、阪急甲陽線の終点・甲陽園駅前に集合。
メンバーは兵庫と大阪からの20〜30代の一般参加者6人、神戸新聞社から3人(1人はサイゼリヤで昼食後に離脱)、そしてガイドの私の計10人です。ちなみに、きーぼー堂の事はいまもえ側から参加者に「見ておけばより楽しめる」と伝えてあったようで、皆先に見てくれていて、元からご存知の方もおられました。


ハルヒの巡礼経験が無い方でも、大体はけいおん!らき☆すたFateなど他作品なら経験があるようで。


挨拶と自己紹介をして、いまもえ主催・涼宮ハルヒ聖地巡礼ツアーが始まりました。
こんなに初対面の人達ばかり案内するのは初めての事で、大任に緊張!


今回ガイドしてばかりで自分で写真を撮る余裕があまり無かったので、いまもえスタッフ2名の撮影写真を提供して頂きました。この記事の写真は大半が提供分です。

これがこのツアーのために作られ、参加者に配布された聖地巡礼マップです。
いまいち萌えない娘のイラストは描き下ろし!
このマップで、いまいちと一緒に巡礼しているような気分になってね♪


いまもえちゃんは神戸新聞社で働いている設定なので、今回は「あのスタッフの正体は実はいまもえちゃん」と思っていれば良いのかななんて思ってました(オイ)


募集開始直後に「ガイドさんはいまもえちゃんのコスでお願いします」なんて要望があった気がしますが、私がしてもねw

4月にいまもえスタッフを西宮を案内してアングルの助言をしたりしたので、うちのブログも作成協力として載っています。



甲陽園駅は北高の最寄り駅で、憂鬱Ⅰ、サムデイインザレイン、笹の葉ラプソディ、溜息Ⅱ・Ⅲ、消失など度々登場しています。

作中では一字違い「光陽園駅」となっています。キャプ画は溜息Ⅱより。


長門キョンを「午後七時光陽園駅前公園で待つ」の栞で呼び出したり、「笹の葉ラプソディ」で三年前の七夕に戻ってキョンがみくるに膝枕されていたりした「変わり者のメッカ」光陽園駅前公園はこの近くにあるという設定。
きーぼー堂2009-10-5 光陽園駅前公園の場所を発見





駅前の「相互タクシーのり場」。「消失」で三年前の七夕の夜の場面に登場していて、バス停や喫茶店の「お2階へどうぞ」の看板もしっかり再現されています。「笹の葉ラプソディ」の背景の交番もあるし、紹介する場所が多過ぎて駅前から中々離れられませんでしたw


一般参加者6人中4人ぐらいはハルヒ聖地巡礼初体験なので、一ヶ所ごとに感動してくれるのが嬉しかったです。


キョンが通学時に利用する駐輪場。キョンはここからは徒歩で北高へ向かいます。
谷川流さんは校則違反の自転車通学を三年間続けていた*2というから、キョンの行動は谷川さんそのものなんですね。小屋が無くなって様子が変わっています。


駐輪場から駅へ戻る途中にもまだ見るべき所が有ります。


溜息Ⅱより。もりたクリニックの正体は、おりたクリニック。こうしてかなりマニアックな場所も紹介して、喜んでもらえました。皆さんこの場面自体覚えていなかったりしますがw

「憂鬱V」でハルヒキョンが下校がてら朝倉涼子のマンションを見に行く時にここを歩いていました。この辺りは元々細い道の両脇に森が広がっていましたが、2007年の駐車場工事ですっかり変わってしまいました。

2006年5月21日撮影 これが本来の姿。左の薬局は既に無くなっていますが。
詳しくはこちら
涼宮ハルヒの憂鬱 舞台の変貌(改)その1・通学路(前編) - きーぼー堂


「憂鬱Ⅰ」「憂鬱Ⅱ」で登場する階段。幸い、ここは変化がありません。


「消失」でキョンが駆けて行く際に一瞬映る場所。2005年のロケハンの際の写真が元になっているようで、マンションがまだ有りません。
ここから見える祠からのアングルが、「憂鬱Ⅰ」で登場しています。


横断歩道を渡り、県道82号線に入ります。


ここは「消失」で世界改変後、風邪を引いた谷口に会う場所。
谷口と左の塀の高さの関係が明らかにおかしいと、実際に訪れてみると分かります。
写真を見て、塀がこんなに低いとは知らずに作画してしまったのでしょうね。


アーチが特徴的な銀水橋。キャプ画はサムデイインザレインより。消失で、キョンが夜に消失長門と一緒に下校している場面の場所でもあります。

「憂鬱Ⅱ」と同じアングルで撮るには、階段の下へ降りて身を乗り出さなければいけません。


右のパイプを画面に入れるのは至難の業です。カメラ落としそう。


一気に北高まで上るのもきついので、休憩を兼ねて越木岩(こしきいわ)神社に寄り道しました。夙川学院短大の手前で左に曲がって100mほど。緑豊かで涼しい所です。

甑岩(こしきいわ)という巨岩があり、豊臣秀吉大阪城築城のため石工達に命じて切り出そうとした所、祟りにあって断念したという不思議な伝説が伝えられています。
実際に、ノミの跡が残っていたり作業を途中で放り出した状態になっています。左は説明板。*3

手軽にぐるっと甑岩の周りを歩く事が出来ます。ハルヒが不思議探索で真っ先にここに来そうなものですが、出番が無いのが不思議です。


ちなみに、「動かすと祟り」で有名な岩が西宮にもう一つあり、それは夫婦岩(めおといわ)と呼ばれています。場所は西宮市鷲林寺町、県道のど真ん中。夫婦岩も北高から直線距離で1kmほどなんですけどね。

休憩を終えて、通学路へ戻ります。北高までの最後の自販機で水分補給。

聖地巡礼マップのこの辺りでは、いまいち萌えない娘が辛そうに歩いていて芸が細かいです。

当初はこんな風に楽々歩いている絵で、それはおかしいとツッコミが入って直されたと聞いていますw


「サムデイインザレイン」で映るガソリンスタンド辺り。放課後にストーブを抱えてこんな坂を上って行くなんて、キョンはどんだけハルヒ好きなんだという意見が出ていましたwお疲れ様、キョン
きつかった日差しが幸いこの辺りで陰り、随分歩きやすくなりました。


この後に「憂鬱Ⅰ」で登場するガソリンスタンドの向かいの謎の門がありますが、今は取替えられています。詳しくはこちら。
涼宮ハルヒの憂鬱 舞台の変貌(改)その2・通学路(後編) - きーぼー堂

最後の難関の急斜面を上り終えて、やっと北高の正門に辿り着きました。
作中では何故か裏門という設定になっていて、この門から入れば早いのに生徒達はスルーして行きます。

あいにく下界は霞んであまり見えませんでしたが、かなりの高さに来た事は感じる事が出来ます。徒歩で上ってこそ、毎日のキョンの苦労を味わえるんですよ。
こんな所まで毎日通う北高の生徒を尊敬します。でも、もっと凄いのは隣の小学校と中学校の子たちかな。


部室棟のモデルの校舎である北館は震災のため建て替えられました。作中では部室棟(北館)だけみすぼらしいほど古いように描かれていますが、実際は違いました。北高創立は1971年、そんなに古い校舎があるはずがありません。
ちなみに、天体ドームが付いている中館は創立期以来の校舎です。
西宮北高 新校舎完成へ


SOS団部室(文芸部室)は、アニメ版では北館の茶道部室がモデルになっています。1階の食堂は現実のまま。


後編に続きます。
※顔を出して構わないと言ってくれた方については、基本的に無修正です。


いまもえ.jpでも、ツアーのレポートが書かれています。こちらの方が楽しさが伝わると思います。イベントレポ書くの苦手です〜。
いまもえ.jp 涼宮ハルヒの聖地巡礼ツアー 阪急甲陽園駅〜北高編



本日、先に紹介した聖地巡礼マップが公開されました。以下からPDFファイルをダウンロードする事が出来ます。
いまもえ.jp ハルヒ聖地巡礼ガイドマップ



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きーぼー堂2011-6-17 ハルヒと西宮市立図書館の関係&谷川流作品所蔵状況

*1:このツアーは単に「涼宮ハルヒ聖地巡礼ツアー」と案内されていましたが、いまもえ.jpで公開されたマップが『“いまいち萌えない娘”と行く、涼宮ハルヒ聖地巡礼マップ』という名になっているので、今回の記事タイトルではそれに合わせたツアー名にしてみました。

*2:涼宮ハルヒの観測」P123 質疑応答 谷川流

*3:甑岩の写真は良いのが見つからなかったので、2009年1月10日に私が主催したハルヒツアーの際にMinkyさん(id:rosseta)が撮影した写真をお借りしました。