山田知・西宮市長(2008年当時)の涼宮ハルヒについてのコメント

2006年のアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」放映開始以来、西宮市長を務めたのは以下の2人です。


山田 知   (やまだ さとる) 2000年11月〜2010年4月 ※2011年4月没
河野 昌弘 (こうの まさひろ) 2010年5月〜


この7年間で、西宮市長が涼宮ハルヒについてコメントを出した事が一度だけ有ります。山田知氏で、放映から2年も経った2008年の事です。


平成20年5月7日庁議「政策調整会議」
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1165793/www.nishi.or.jp/contents/00008407000200001.html
西宮市のサイトから削除されていて閲覧出来ない状態でした*1が、国会図書館のウェブアーカイブに残っていました。

【市長コメント】
・貴重なまちの資源の活用について
(前略)


前回の政策調整会議でも紹介がありましたが、谷川流さんという西宮市出身の小説家の書かれた作品が人気を集め、代表作品である涼宮ハルヒ・シリーズ」は450万部を超える大ヒットだそうです。


全国のファンが舞台となった阪急西宮北口甲陽園駅周辺を散策するため、来西されているとのことです。こうしたことを契機に西宮市のまちが全国に紹介されていることは嬉しいことです。


個人的には「ファンに応えて市としても何かしたい」ぐらいは言って欲しかったです。この後、特に市側の動きは有りませんでした。


当時河野氏は副市長で、この会議にも出席しています。ちなみに、西宮に来る事を「来西」とは普通の西宮市民は言いません。

2007年3月18日、JRさくら夙川駅開業式のテープカットの際に撮影した山田市長。左は隣の西宮駅の駅長。


2011年7月4日の神戸新聞朝刊阪神版『人気ライトノベル涼宮ハルヒ」の舞台 "聖地"西宮へファン続々』では、こんな妙なコメントが。

西宮市観光振興グループは、ハルヒ人気に喜びながらも、「市として、西宮を聖地として売り出すことはできない」と慎重だ。作者や出版社は、舞台が西宮と明言していないからだ。

2011/7/4神戸新聞にハルヒ聖地巡礼記事/西宮市が遂にハルヒで観光客誘致!? - きーぼー堂


「公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失」でロケハンマップまで載っているのに?


西宮市で公認のハルヒイベント開催は、「西宮流」による2012年10〜11月の「SOS団in西宮に集合よ!」まで待たねばなりませんでした。そこで、作者の谷川流さんがハルヒの舞台のモデルは西宮と初めて明言するメッセージが公開され、大きな一歩となりました。

河野市長も訪れたそうですが、ハルヒについてどうお考えなのでしょうか。


【ハルヒ】「SOS団in西宮」に寄せられた谷川流さんのメッセージ全文+告知 - きーぼー堂


2011年3・12月の西宮市議会での涼宮ハルヒに関する答弁・・・市は本当に活用する気があるの? - きーぼー堂


●9月27日、柚耶さんから指摘を受け、国会図書館のサイトで閲覧可能な事を追記。

*1:現在西宮市のサイトで政策調整会議を閲覧出来るのは2011年4月の分まで。2011年7月に探した時でも、2008年の分は既に残っていませんでした。