阪急電車小林駅での思い出

昨日5月1日、阪急西宮ガーデンズのTOHOシネマズで一家揃って映画「阪急電車　片道15分の奇跡」を見て来ました。原作読者としては、上出来だと思います。

登場する場所のほぼ全部が行った事がある映画というのは初めてで、嬉しいものですｗ小林駅での場面は、この瞬間自分が近くに居たんだな〜と何とも言えない感じが。
門戸厄神駅の改札から出ないのが残念ですが、通り過ぎるだけの逆瀬川駅などを考えると贅沢かも。

↑4月19日撮影　ミホが圭一に･･･おっとネタバレになる。原作に無い場面。

今津線の起点である西宮北口駅は、原作にある場面のカットのため出番がかなり減ってしまいました。西宮北口駅周辺には北口駅前公園、珈琲屋ドリーム(映画阪急電車の写真を展示中)、離れてスポーツドームかわらぎといった涼宮ハルヒシリーズの舞台がありますが、それらの出番は無く甲陽線沿線である夙川公園なら登場しました。

朝日新聞4月24日朝刊より。
このイベントに立ち会えなくて残念。事前に告知あったんでしょうか？

地元だけに、劇中のおかしな所や虚構も見えてしまうのが困り物。本当は2分ほどなのにあんなに話せないよね〜、とか、あんなベンチやでっかいゴミ箱は無いとか。逆瀬川〜小林で車窓を同じ風景が二度流れたような･･･。

関学生の圭一とミホの話がほのぼのしてて好きだなー。二人の話では二、三度劇場で笑いが起きましたｗ時江の回想シーン、白黒映像で古い阪急電車が走っていましたが、その電車は記録映像の合成かＣＧか気になりました。予断ですが、芦田愛菜ちゃんは阪神西宮駅付近の出身と4月23日のさんまのまんまで語っていたそうです。
家族四人全員で映画を見に行くなんて前例の無い事。家庭円満の手助けをするとは凄いぞ「阪急電車」。

時江が翔子に「もしよかったら、小林駅で一度降りて休んでいくといいわ。あなた顔色も悪いし、あそこはいい駅だから」と言いますが、「小林駅はいい駅」という事に私も共感出来ます。それは最初に訪れた時にあった出来事のおかげです。

そんな凄い話でもないし、前置きが長くなりますが、まあ読んでやって下さい。

2002年、私は中学生でした。前年に西宮に引っ越して来て、休みの日には自転車で近隣のまだ見た事の無い駅を見に行く、という事に挑戦していました。

2002年3月3日(日)･･･この日の行先は阪急今津線仁川駅と小林駅でした(甲東園駅は既に見ている)。

仁川駅南側の築堤。映画でミホがワラビを見つけるのは、ここからもう少し甲東園寄りのようです。
里山工房さんで、この場所の1963(昭和38)年頃の写真を見る事が出来ます。
里山工房＞古い車輌の写真＞阪急今津線１

途中で通りかかった自分の中学校。後に増築されました。右の校舎の1階が科学部の部室でね。

当時の自宅から4kmほど自転車で走ると段々田畑が増えてきて、小林駅に着きました。

↑2002年3月3日撮影

↑2011年5月2日現在の小林駅。
一見同じですが、良く観察すると変わった所が見つかってきます。

１、右の白い建物が無くなっている
２、売店のたばこの自販機が無くなっている
３、悪書追放ポストが無くなっている
３、駅舎の上にエアコン室外機が出現している
４、道路標識は今もあるが、曲がっている

５、街区表示板が曲がっている
６、「宝塚フォトニュース」が「宝塚イベント情報」に。
　　その上の円盤が無くなっている。
などなど･･････。間違い探しかｗ

駅前の道を少し下った所で、電車の写真を撮るためカメラを出して待ちました。
そうしていると、すぐ近くの家からご婦人が現れて、何を撮っているの、と尋ねられました。

話すとご婦人は家へ戻って行き、一枚の写真を下さいました。
小林駅で、お孫さんと一緒に居た時に撮ったといいます。
それがこの写真です。

1999年5月9日撮影のようです。随分視点が低いけれど、お孫さんが撮ったのかな？
9年も前の事なので、残念ながら詳しい会話内容は忘れてしまいました。
頑張ってね、とでも言って再び家に戻って行ったのだと思います。

今朝9時13分、その写真とほぼ同じ場所でしゃがんで撮ってみました。架線柱、看板と家の重なり具合を見て位置を特定しました。12年経っても、ちっとも変化がありませんね。