西宮北口駅前「ハルヒ時計」除幕式まとめ動画公開・時計をデザインした方がハルヒにハマっていたと判明

兵庫県西宮市、阪急西宮北口駅北西口前にある北口駅前公園の時計塔、通称「ハルヒ時計」が5年ぶりに帰ってきて、除幕式が2014年4月12日に行われました。除幕式の後で力尽きた感じになって、更新が遅れて申し訳ありません。

ごるごさん撮影


西宮北口駅前「ハルヒの時計塔」除幕式まとめ【コスプレ・ハルヒクッキー・市長】
除幕式をまとめた動画をYoutubeで公開したので、参加出来なかった方も雰囲気を感じてもらえたら幸いです。なかなか感動的でしたよ。



2008年3月26日撮影

2009年7月25日撮影

 1993年に「にしきた商店街」の寄付で設置された時計塔は、「北口駅前公園」(現「にしきた公園」)の地下駐輪場工事による解体と同時に2009年7月に撤去。当時、同市在住で撤去作業を見守っていたハルヒファンの主婦・中嶋尚子さん(32)により行方が判明し、一部のファンの間でのみ存在が知られていた。


人気ライトノベル涼宮ハルヒの憂鬱」は、アニメ化にあたり作者・谷川流(ながる)さんの出身地である同市市内で大規模なロケハンを行った。涼宮ハルヒ率いる「SOS団」の集合場所として、「北口駅前公園」がアニメに登場。アニメのロケ地を巡る「聖地巡礼」を楽しむファンが多数訪れ、アニメに描かれた時計塔は撮影スポットとして親しまれていた。

西宮経済新聞2014-4-9より


上半分のみが時計を気に入ったスクラップ業者のシンボルとして、動く状態で再利用されていました。それが今回、ハルヒファンの後押しで奇跡的に駅前公園に戻って来る事になったのです。


http://www.youtube.com/watch?v=uQxmGQGXyHc
SOS団&谷口が西宮北口駅前に復活した「ハルヒ時計」を紹介


経緯はこの動画でも解説しています。


西宮北口駅前に「ハルヒ時計」5年ぶり復活 4月12日に除幕式 - 西宮経済新聞2014-4-9
↑私も写真を提供。この記事は、ページビュー数1位の記録を塗り替え、編集部一同喜んだそうです。市の担当者が実名でコメントを寄せているのはこの記事だけ。


西宮北口で「涼宮ハルヒの時計塔」復活 ファンに見守られ除幕式 - 西宮経済新聞2014-4-14

除幕式は15時すぎに行われ、駆け付けた多くのファンが見守る中、ゆっくりと幕が除かれ、復元により真新しくなった時計塔が出現。大きな歓声が上がり、中には感極まって涙ぐむファンの姿も見られた。
(中略)


 東京から駆け付けたハルヒファンの中嶋尚子さんは「もともと西宮に住んでいたので、5年前に撤去を知った時は住民としてもハルヒファンとしても二重に悲しく毎日見に来ていた。初めは作り直して復元されると思っていたので、もともとあった時計が帰ってきてくれたのがうれしい。工事の時、時計がぼろぼろになっていつ止まってもおかしくない状態だった。もしあの時止まっていたらスクラップにされて今日はなかったと思うので、よく動いていてくれたと思う」と胸中を明かす。


西宮経済新聞の除幕式の記事は、紙面の制約が無いのでファンのコメントを存分に掲載し、ハルヒクッキーやステッカーの写真まであります。


何とスニーカー文庫と、KADOKAWA宣伝部の公式アカウントが除幕式についてツイートするという異例の事が起こり、いとうのいぢさんもリツイートしていました。

KADOKAWA宣伝部のツイート


なお、谷川流さんは2012年の「SOS団in西宮の集合よ!」の際に自身と西宮との関わりについて長文のコメントを寄せています。

「大いに変化し、そして現在も大忙しで変わり続けているところと言えば、西宮北口駅周辺が俄然一等賞だと思います。特に駅の東と南側は昔の面影を見つけることが非常に困難です。その一因が1995年の震災にあるのは言うまでもないでしょう。本当に、よくぞここまで。」(抜粋)

時計塔の復活で、昔の面影が少し戻った事になりますね。


除幕式では、西宮市長の河野昌弘さんが祝辞を述べられました。河野さんが来る事はチラシや新聞記事には書かれておらず、秘密にされていました。時計塔の復活のために年度の途中で予算の無い中、やりくりしてくれたそうです。河野さんありがとう。



実は駅前には他にも時計がありました。野村證券のビルです。しかし小さくて気付きづらく、しかも長い間このありさま。「ハルヒ時計」が正しい時刻です。阪神大震災の翌日に動いていたのを記憶している方がいたり(みゅりえるさん)、塾に通う時にいつも見ていたという方がいたり、この時計塔に思い出がある地元住民も多いようです。


ハルヒはこの時計を見ながらキョンを待っていたのかも知れません。

レンタサイクルの稲妻さん撮影
紐を引いたら幕が落ちると思っていたんですが、予想と違いこの開き方で、不具合があったらしく完全に開くまでかなり作業が難航していました。

ごるごさん撮影
駅前公園にこんなに人が集まったのは見た事がありません!



シャミセン号さん撮影
東京(2人)、大分、大阪などからSOS団+谷口の6人のレイヤーさんが集まりました。そのうち3人は数年前から親交がある仲良しだそうです。


時計を展示したのは2012年8月のファン有志によるイベント「ハルヒサマーフェス2012」、1万人が訪れた市の観光イベントは同年10〜11月の「SOS団in西宮に集合よ!」で、混同されています。これは除幕式を報じる記事では正しくなりました。


何と、除幕式にこの時計塔をデザインした方が来ていて、西宮流の方に引き合わせて頂けました。山下雅章さんです。西宮流のサイトでインタビューが掲載されています。

クリエイティブ・ディレクター山下雅章さん - Whos Who - 西宮流(にしのみやスタイル)



バイクは山下さんでは無く、居合わせたファンの物です。


2012年8月25日撮影
下の波線は風光明媚な西宮の川や海、風、てっぺんのとんがった部分は神戸や阪神間に多い教会や洋館の塔をイメージしたそうです。


何と山下さんは時計塔の復活に際して初めてハルヒを知り、原作を面白くて一気に読破、「『驚愕』で終わりなんですか?続きはでないんですか。次何を読めばいいのか、さびしい 」と語るほどのハルヒファンになったという事です!


山下さんは有限会社ドゥ・セールス・プロモーション(大阪市)の社長で、サイトでは他の作品も見ることができます。



レンタサイクルの稲妻さん撮影
西北菓子工房シェ・イノウエさんのハルヒクッキー、珈琲屋ドリームのステッカー、北口駅前公園の過去・現在(撮竹さん撮影)両面ポストカード


珈琲屋ドリームのステッカーは現在も配布中。現在残り4〜50枚で、平日は3、4枚出ていくそうなので、なんとかGW前に配布終了という事にはならないかもとの事です。


ミサキズムさんが販促用に描いた朝倉涼子。袋の中にちびハルヒが入っています。
シェ・イノウエさんのハルヒクッキーは13時半から屋台で販売開始、50枚が30分で完売しました。私も当日は買えず。店頭での予約受付も終了しています。


屋台で販売中の様子。2枚ともテスラさん撮影。

特典の特製缶バッジ。北高制服バージョンは非売品です。


何とハルヒ時計は毎日、産経、読売、神戸新聞で掲載、朝日新聞を除く主要紙を制覇しました。以上の新聞は除幕式の動画の中で紹介しています。


神戸新聞ではキャプ画まで載っているのが凄いですね。四コマ漫画があるのと同じ面で、しかもカラーで目立ちます。
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201404/0006852617.shtml



広告が「とけいや」という偶然がw



神戸新聞、西宮経済新聞(Yahoo!ニュースでも配信)でハンドルネームで「きーぼーさん」と名前が載るという、かつてない事態にw 実際に喋ったコメントよりかなり圧縮されたとは言え、良い記念になりました。*1珈琲屋ドリームのママさんも珍しく登場。


ハルヒサマーフェス2012」と「SOS団in西宮に集合よ!」が混同されてるのが惜しい。

両紙でハルヒファンの女性のコメントが掲載されているのですが、正体は音子さんです。撤去された時計塔を運ぶトラックに書かれた会社の住所を頼りに今津線で先回りし、時計塔を発見したのでした。


産経新聞では音子さんが市に連絡もした事になっていますが、それは別の女性です。


にしきた・三宮センタープラザ献血ルームでは除幕式に合わせて4月12日に希望する献血者へのハルヒポスターの再配布を行いましたが、それは現在も入手可能のようです。お問い合わせ下さい。


除幕式にはキャンペーンを企画した兵庫県赤十字血液センターの永濱さんを含む関係者3人もプライベートで来てくれました。幹部会議でのキャンペーン最終報告は、きーぼー堂をプロジェクターで大写しにしながらとなり、大助かりだったという事です。電話で話した角川の担当者の方も、(きーぼー堂を)谷川先生、いとう先生に見せたいと言ってくれたとか!


ニコニコ動画で4月22日アップのラジオ「十世島龍三の【戯レ言バカりでスイマセンでした!!】第9回」で、除幕式の日の事が語られています。10分から20分頃です。レイヤーさん達やマー坊さんも写真付きで紹介されます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23383878



七草さんの記念イラスト 元ツイート




ごるごさん撮影 昔と同じソーラー駆動である事が分かります。



甲風園3丁目自治会長を2013年3月まで14年務め、現在は同会顧問という小林登さん。記念写真をメールに添付してお送りしたら写真が上手く届かず、「どこかで、電信がブロックされて今のではないかと、心配していました。長門有希あたりが、邪魔をしているのだろうかと、面白可笑しく、勝手に思っていました。」というお返事を下さいました。もしかしたらハルヒファン最年長かも知れません。


時計塔の復活の経緯の説明プレートが設置されるはずでしたが、肝心の除幕式には間に合いませんでした。除幕式の前の新聞記事で全然触れられなかったのも納得です。急ごしらえで、同じ文章が印刷された紙が掲示されています。簡潔ですが、ちゃんとハルヒでモデルになったと明記されているのが嬉しいですね。プレートの作成作業は進行中のようですが、いつ設置されるかは不明です。


お知らせ
2012年にハルヒファン達によって結成されたNON管弦楽団が、7月に初の演奏会を行います。


第一回定期演奏会

日時:2014年7月5日
場所:西宮市立 夙川公民館
曲目:
 TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」より
 ・前奏曲冒険でしょでしょ?
 ・組曲 「朝比奈ミクルの冒険
 ・組曲 「涼宮ハルヒの憂鬱
  指揮:船本孝宏

http://nonorchestra.info/

北口駅前公園・時計塔 年表

1961年には既に「北口駅前公園」が正式名称だった


1989年:谷川流さん 西宮北高校卒業
1991年:公園に柱・アーチが設置され、アニメでの風景とほぼ同じになる


1993年:時計塔設置
1995年:阪神大震災でも止まらず


2003年:原作第1巻「涼宮ハルヒの憂鬱」発売 北口駅前が登場
2006年4〜7月:アニメ第1期 北口駅前が登場
2007年6月末:公園の柱とアーチが赤・緑に塗り替え
2009年4〜9月:アニメ第2期(1期再放送含む) 北口駅前が登場


2009年7月:北口駅前公園 解体工事開始、27日 時計塔撤去
  引き取ったスクラップ業者「呉山商店」の屋根の上に


2010年10月:地下駐輪場 供用開始
2010年12月:公園整備工事完了 「にしきた公園」の看板が設置される
 ※市の資料によると、正式名称は現在も北口駅前公園


2012年8月:きーぼー、呉山商店さんと交渉し「ハルヒサマーフェス」で夙川学院に時計を展示
  これまで現存を知らない人がほとんどで喜ばれ、復活のきっかけに


2012年10〜11月:市の観光イベントの一環「SOS団in西宮に集合よ!」開催
 全国から約1万人が訪れ、市は「聖地巡礼の思いが強いことに気付いた」(神戸新聞)


2013年:復活計画始動、市と商店街が動く 呉山商店さんが市に時計を譲渡
2014年3月:復活が発表される*2 27日、再設置工事完了
2014年4月12日:除幕式

*1:前から神戸新聞のいまもえと付き合いがあったじゃないか、と思う方も居るでしょうがそれは関係無く、珈琲屋ドリームに居たら阪神総局の女性の記者(初対面)が取材で来店して、成り行きで偶然取材を受ける事になったのでした。

*2:3月以前から珈琲屋ドリーム常連のハルヒファンやツイッターでソース無しで復活の情報が広がっていました。