映画「阪急電車」のロケを西宮北口駅で目撃&「生」の字復活

有川浩(ひろ)さんの2008年発表の同名小説を原作とした映画「阪急電車」(東宝製作、三宅喜重監督)は来年4月の映画公開に向けて11月26日にクランクインしました。当日監督らスタッフ関係者約60人は廣田神社で撮影の無事とヒットを祈願したとか。



原作通り阪急今津線 西宮北口〜宝塚の車内と沿線が舞台となり、阪急電鉄が全面協力。12月6日から主演の中谷美紀さん、7日から戸田恵梨香さんが撮影に参加しています。ロケは12月下旬まで。



今日11時半頃に音子さんからメールを貰って大学から急いで帰って12時40分頃に西宮北口駅今津線宝塚行きホームに戻ると、まさに映画「阪急電車」のロケが行われている最中でした!



twitter検索を見ると午前9時代には既に始まっていたようですが、10時半頃私が今津線ホームに降りて歩いた時は駅前公園の方ばかり見てから階段に行ったので気付きませんでした…。

ロケはラッシュ時にしか使わない線に電車を入れて行われていました。ホームにずっとロープが張られ、何人も駅員、警備員、撮影スタッフが立ち並び近寄る事は出来ません(公衆電話などを使いたい人はロープの向こうに入らせて貰えたようですが)。

アクタとの連絡通路に上がってみました。見えないけどホームの向こうの左側に北口駅前公園があります。

降車専用ホームに色々な機材が置いてあり、撮影スタッフとエキストラの姿が見えます。エキストラは18歳以上を対象に11月19日に一般から募集、応募多数で11月30日締め切りを26日に早めたとか。

ここで撮影中?この車両はホームからでも喫茶店の建物に遮られて見えません。よーい!カン!も聞こえました。おばちゃん達の大きな笑い声の発生源がここならばあの場面かな…?

連絡通路には見物人が溢れていました。「何をやってるんですか?」と聞く人も時々いましたが、大体の人は見ただけで事態を把握出来たようですね。
中谷さんと戸田さんは見つけられず、見つけたという声も聞きませんでした。ロケは15時過ぎまで続いたようです。twitterで速報したけど意外と反応無かったね。やや距離はあるけど作品が作られる現場に立ち会えて嬉しいです。



12月9日午前10時代追記:エキストラの方が書いた情報によれば、西宮北口駅でのロケには中谷美紀さん、戸田恵梨香さん、黒ブチ眼鏡の南果歩さん(公式発表キャストに含まれていないが、イトーさん役らしい)が参加していたそうです。



12月10日23時代追記:母が12時代に仁川駅宝塚行きホームでロケを目撃。戸田さん、宮本信子さんを4mぐらいで見る事が出来て、駅員の話では中谷さんは今日はお休みだとか。「下らない男ね」の場面でしょう。9日は小林駅だったらしい。


左がロケに使われている電車。右は通常通り運行中。

3058Fは1965〜66年製造、今津線でも少数派の方向板使用編成です。西宮北口側先頭車が3058、宝塚側先頭車が3019。


SANSPO.COM 2010.12.8 中谷&戸田が共演!映画「阪急電車」撮影快調 ウェブ魚拓
昨日7日は宝塚南口駅や逆瀬川駅でロケが行われたようです。うちの最寄りの門戸厄神駅での撮影はいつかな〜?


同じ頃の北口駅前公園。ちなみに10月から故障したままだった駅構内のカリヨンは12月4日に復活しました。故障続きの西宮北口駅カリヨン - きーぼー堂




阪急電車」で登場する、宝塚駅〜宝塚南口駅間の車窓から見える武庫川の中州に石を並べて作られた「生」の字。オリジナルは2005年に作られ2006年秋に増水で消滅しましたが、映画化を機に復活しました(東宝が撮影用に作ったわけではない)。11月27日から作り始め12月5日に完成、12月18日と1月16日にはライトアップされるそうです。



同小説の序盤では誰が何のために作ったのかは謎になっています。オリジナルがあった時期に私もこの区間を何度か乗っているはずなのですが、残念ながら記憶にありません……。



未読の方にはネタバレになりますが、詳細は以下の記事を。



毎日新聞2010年12月6日 オブジェ:武庫川に“生”復活 「阪急電車」小説に登場−−宝塚の中州 /兵庫 ウェブ魚拓
朝日新聞2010年11月26日 謎の「生」の字再び ウェブ魚拓

 2日、宝塚市の新春対談の企画で、中川智子市長と有川さんと面会。終了後、有川さんが「(アートは)夫から面白いものがあると聞いて見に行った。誰が何のために作ったのかと考えているうちに想像が膨らんだ」と語ると、大野さんは「自然消滅した作品が、有川さんの手で新たな命が与えられた。不思議な縁で驚きました」と喜んでいた。

読売新聞2010年11月4日阪神版「小説・阪急電車の一節「あ?」…あの「生」実在」より



2度目のロケ目撃→映画「阪急電車」のロケを小林駅で目撃&門戸厄神駅の非実在広告とベンチ - きーぼー堂