故障続きの西宮北口駅カリヨン

阪急西宮北口駅のシンボル、待ち合わせ場所としておなじみのカリヨン。17個の鐘は1日4回定時に以下の曲*1を奏でます。
9:00・・・線路は続くよどこまでも
12:00・・・すみれの花咲く頃
15:00・・・ローレライ
18:00・・・夕焼け小焼け


カリヨンは「蜻蛉迷宮」第1話、第8話に登場。画像は第8話(現在この話のみ単行本未収録)より。第8話が電撃文庫MAGAZINE VOL.9 2009年9月号に掲載された時、カリヨンは既に改装済みでした。


9月27日午前7時22分、音子さんから「カリヨンの鐘故障中なう@西北」という情報が。カリヨンが故障とは珍しい。その日は見に行けませんでしたが、夜には直ったようです。それで終わりと思っていたのですが・・・

それから10日後の10月7日9時45分。

「故障中」・・・だと・・・!?

15時32分の時点ではまだ故障中、17時20分には復旧していました。しかし何故か明かりがついていません。後日ちゃんと点灯していました。
カリヨン
2008年11月9日、末期の蛍光灯のように小刻みに明かりが点いたり消えたりしていた時が思い出されます。

10月13日14時55分に見てみるとまた故障中・・・。16日間で3回故障とか、もうトシなんでしょうか。それにしても「修理依頼中」とはどういう事か。


「阪急沿線」NO.139 1987年5月号(吹田市立中央図書館蔵)より、設置当時の記事です。
カリヨンを取り囲む人々の姿が印象的。


記事によれば、壁画(今は無い)は山下達郎などのレコードジャケットなどで若者に人気のイラストレーター、鈴木英人氏が阪急神戸・宝塚・京都沿線をイメージして描いたもの。竣工セレモニーには八木米次西宮市長(1980〜92年在任)や工事関係者250名が出席、モニュメントの序幕を行って新駅の完成を祝ったそうです。


当時は7〜21時に毎時鐘が鳴っていたようで、曲目は「世界はひとつ」「春の小川」「すみれの花咲く頃」「ブレーブス応援歌」「きらきら星よ」「アニーローリー」の6曲。翌1988年までの球団名阪急ブレーブス*2が時代を感じさせます。


この中で現在も演奏されているのは宝塚歌劇団を象徴する歌「すみれの花咲く頃」のみ。
「世界はひとつ」(作詞:内海重典 作曲:寺田瀧雄)は宝塚ファミリーランドの大人形館で1997年のリニューアルまで使われていた曲だそうで*3、カリヨンの演奏はhttp://uhankyu.com/se.htmlで1997年録音の物を聞く事が出来ます。


設置当時のカラー写真は「100年のあゆみ 通史」(阪急阪神ホールディングス株式会社)より。その下は2009年6月19日撮影、北西から。2009年7月の改装工事(7月8日着工、7月17日供用開始)で現在の姿になりました。

県立西宮高校吹奏楽部により松本零士メドレーが演奏された2009年の「カリヨンコンサート」。毎年恒例のようです。



2010年4月25日撮影


1987年生まれのカリヨンはもう23歳、去年惜しくも撤去された北口駅前公園の時計台より6つ年上。今度こそ故障が起きないように徹底的に修理して欲しいものです。
西宮北口駅改札内のカリヨンが工事中 - きーぼー堂
西宮北口駅のカリヨンの整備工事が完了 - きーぼー堂

以下2011年4月25日追記

2010年12月2日撮影 12月4日に修理が完了するという貼り紙

2010年12月4日撮影 今津南線の高架ホーム供用開始と同じ日にカリヨンは約2ヶ月ぶりに復活しました。