西宮北口駅改札内のカリヨンが工事中


阪急西宮北口駅のシンボル、カリヨンです。カリヨンの鐘、カリヨン広場とも。2階改札内の中央にあり、待ち合わせ場所として親しまれています。
写真は南西から。2009年6月19日撮影

特に説明板はありませんが、一日に4回、鐘で曲が演奏されます。9時「線路は続くよどこまでも」、12時「すみれの花咲く頃」、15時「ローレライ」、18時「夕焼け小焼け」。


2008年6月11日撮影
蜻蛉迷宮第1話で登場しました。南西から。
スタシアを売っている人が邪魔ですが、このアングルの撮り直しをしなかったのが悔やまれます。このブログで蜻蛉迷宮について書いた事が殆ど無いので説明しておくと、谷川流さん原作、菜住小羽さん作画の漫画で、2008年6月より電撃文庫MAGAZINE(隔月刊)に連載されています。8月10日には単行本第1巻が発売予定。

:蜻蛉迷宮(カゲロウ†メイキュウ)第一話@西宮 - 人は島嶼にあらず

学校を出よう!」2巻でも

サナエとは改札を入ってすぐの所にある大時計の横で落ち合うことにする。

とカリヨンらしいのが登場します。この後に「チョコレート色の車輌」という描写も。阪急で改札内に「大時計」がある駅って他にありましたっけ?
参考:後天性無気力症候群 「学校を出よう!2」についての仮説その4 そして景色は変わって行く

ハルヒでおなじみ北口駅前公園は7月21日頃から工事が開始されますが、それに先立ちこのカリヨンにも異変が起きています。


7月7日、カリヨンが再塗装されているのに気付きました。そして写真の7月8日、突然カリヨンの周りに柵が設置されていました(午前8時10分撮影)。



ドライミスト(霧を出す冷房装置)の設置と休憩コーナーの新設工事のようです。上は8日、下は9日撮影。


翌7月9日には資材が運び込まれ組み立てが開始されていました(やや強引に合成)。

7月15日時点での現況。

カリヨン自体は無くなりはせず、座る場所が出来るのは良いですが、風景が大きく変わってしまいます。
蜻蛉迷宮第1、2話で登場し今年2月に閉店したモスバーガーJR西宮店に続き、またしても単行本化を待たずに蜻蛉迷宮の舞台が変化してしまう事態になりました。


先月から工事の前兆は既にありました。


6月9日午後12時過ぎ、2人の作業員がカリヨンの大きな写真を持ち、様々な角度、距離から10分以上かけて写真を撮っていました。一人の作業服に書いてあった会社名を帰宅後に調べた所、塗装・建築・リフォームの会社でした。
6月12日13時50分頃には、先の会社の人と、更に別の塗装会社の人が来ていました。
この時はカリヨンの再塗装をするのかなあ、ぐらいにしか考えていませんでした。




上は2009年6月19日撮影、北西から。下は22年前の同位置、1987年4月の設置当時のカリヨンの写真です。「100年のあゆみ 通史」(阪急阪神ホールディングス株式会社)より。当時は本体は緑色でないように見えます。鐘は元々は金色で、錆びて今の色になったようです。周りの手すりは後から設置されたようです。


西宮北口駅は82年から改築工事が進められ、84年3月に今津線分断、橋上駅舎化され、86年10月に地上に3ヶ所有った改札が2階の南北2ヶ所に統合、87年4月の橋上駅舎の完成と同時にカリヨンが設置されました。


宮っ子1987年6月 ほら、鐘の音が聞こえてくる…北口駅のマスコット・カリヨン
カリヨン設置当時の記事。以前はシステムの不具合か表示されなかったページです。

カリヨンの往時の写真を載せておきます。


南から。大きな天窓は晴れた日には開きます。


オランダで作られたという17個の鐘。


塗装が傷んでいるのは分かりました。


鐘の1つに、「HANKYU CORPORATION」の文字と阪急電鉄の旧社章が刻印されています。


今では見る事が出来なくなった根元。


ホーム上の広告の間に見かけるこの絵は、時計が無いですがカリヨンを描いているようです。




きーぼー堂内の関連記事
2009-8-12 西宮北口駅のカリヨンの整備工事が完了
2010-10-17 故障続きの西宮北口駅カリヨン
2009-8-17 谷川流原作・「蜻蛉迷宮」第1話の舞台