4コマなのエースで萌えおこし漫画「芦屋四姉妹物語」連載開始!


「芦屋四姉妹物語」は芦屋市商工会と神戸芸術工科大学地域活性化、若者の集客のために制作した漫画です。座敷童子の四姉妹が芦屋の商店街に住みつくという内容です。


写真は2010年2月に出た最初の「打出商店街編」を除く冊子3冊(テスラさん撮影)。
2010年は芦屋を一度も訪れる事が無かったりで、芦屋四姉妹物語の動きは全然追えていないのですが、今回は芦屋在住のテスラさんに協力して頂きました。テスラさん撮影と書いた写真以外はきーぼーによる撮影です。


芦屋と言えば、「涼宮ハルヒの憤慨」収録「ワンダリング・シャドウ」で登場する阪中さんは阪急芦屋川駅近くに住んでいる設定です。
ぼんやりした放浪者 : 涼宮ハルヒの消失・憤慨・に出てきた:阪中 佳実の家を探しに
後天性無気力症候群2007-01-13 阪中の家は芦屋にある



等身大パネル(テスラさん撮影)
左からつる(長女)、たえ(四女)、ゆき(三女)、さち(次女)
芦屋を舞台にした谷崎潤一郎の小説「細雪」に登場する蒔岡四姉妹から「子」を取った名前になっています。

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1959年版「細雪」上映会記念(3)夙川・阪急甲陽線沿線のロケ地紹介

5月21日(土)、芦屋・ルナホールで1959年版 映画「細雪」(未DVD化)の上映会が開催されます。http://blog.tanizakij.net/?eid=80
同作では、兵庫県芦屋市と共に、西宮市の夙川、阪急甲陽線沿線もロケ地となっています。原作でも夙川界隈は登場しますが、映画では原作とは違った形で二度登場します。


一度目は、映画の最初の方で啓ぼんが妙子を乗せたオープンカー(!)を乗り回している場面。車は手前に来て、奥を二両編成の阪急電車が横切って行きます。画面左側は木が茂っています。

苦楽園口駅から甲陽園駅に向かって夙川を渡って最初の踏切の甲陽園道(みち)踏切だと思います。

苦楽園口〜甲陽園 1963(昭和38)年8月25日撮影 「関西 電車のある風景今昔2」より
映画で登場しているのはこの300形のはずです。

今となっては、旧景の正確な撮影位置は分かりません。新景は甲陽園道踏切から少し甲陽園駅方面へ行った所で映しました。


二度目は、板倉がうきうきしながら小さな踏切(柵は枕木)で待っている。2両編成の阪急電車が通り過ぎると向こう側に啓ぼんが立っていて板倉は驚く。二人で小さな橋を渡って、こいさん(妙子)の家に何故行こうとしているのかと啓ぼんが怒り、板倉のカメラを地面に叩きつけて壊す。


・・・・・・という場面で、夙川に架かる「こほろぎばし」が登場していました。夙川公園は最近、映画「阪急電車」でもロケ地になっていましたね。

夙川でこんな形の橋は、「こほろぎばし」だけです。

今風に書けば「こおろぎ橋」、架橋年月の表示がありませんが、夙川公園開園の昭和12年からあるのかも。



欄干が低くてちょっと怖い。


この場面で登場する踏切は、ちょっと分かりません。少し歩けば夙川駅甲陽線ホームに隣接した相生町踏切がありますが、あんな速度で電車が通過するはずは無いからです。


夙川のこおろぎ橋について、宮っ子 1983年6月号「特集・橋のいろいろ」にこう書かれています。

全国に「こおろぎ橋」って多いのです。コオロギが鳴くのではなく、「清ら木」―神様が降臨なさると昔の人が信じた―神聖な木が橋のたもとにあったのが由来なのですが・・・。


全国に多いと言う割には、検索しても石川県加賀市山中温泉のシンボルでテレビドラマのタイトルにもなったこおろぎ橋東京都千代田区の堀留橋の別名しか見つかりませんでした。



西宮にある「細雪」の舞台といえば、平松町から国道2号線東海道線の下をくぐる「マンボウ」が一番有名でしょうが、残念ながら映画には出番はありませんでした。


参考:谷崎潤一郎の「細雪」を歩く 西宮編



きーぼー堂 細雪・阪急甲陽線関連記事


1959年版「細雪」上映会記念(1)阪急芦屋川駅の今昔 - きーぼー堂
1959年版「細雪」上映会記念(2)芦屋川駅周辺ロケ地紹介など - きーぼー堂
阪急甲陽線で大正・昭和の面影を探す - きーぼー堂
1983年の阪急甲陽園駅前などを定点対比 - きーぼー堂
ハルヒの舞台の阪急甲陽線水道路踏切の昭和49年頃 - きーぼー堂

1959年版「細雪」上映会記念(2)芦屋川駅周辺ロケ地紹介など

4月2日から6月26日まで、芦屋市谷崎潤一郎記念館では2011年度春の特別展
「四姉妹の昭和―よみがえる「細雪」の世界」を開催しています。

それに関連して、5月21日(土)、芦屋・ルナホールで1959年版 映画「細雪」(未DVD化)の上映会が開催されます。http://blog.tanizakij.net/?eid=80
三度映画化されたうち、本作だけが原作の舞台の兵庫県芦屋市・西宮市でロケを行っています。映画鑑賞の前後にロケ地探訪が出来ますよ。


お春どんは何と三つ編みにスカート。芦屋の家の近くでフラフープ*1で遊ぶ子供たち、東京の象徴として映る東京タワー、東京で白黒テレビで台風を知る雪子、板倉の両親を妙子が(大阪城と)通天閣へ案内など原作から離れた昭和30年代の風景が展開されます。


前回芦屋川駅の定点対比を掲載しました。
今回は、少しストーリーに沿って芦屋川駅周辺のロケ地を紹介してみます。
オープニング映像は、山から海に向かって俯瞰した芦屋の街をバックに縦書きのスタッフロールが左から右へ流れて行きます。


1959年版「細雪」は、阪急電車に始まり、阪急電車に終わります。

2011年5月6日 最初は雪子が芦屋の蒔岡家に来る場面から。雪子が乗っているであろう、920系975を先頭にした編成が梅田方面から入線して来ます。この写真は同じように撮ってみたもの。


写真素材 PIXTA
(c) ヨッチャン写真素材 PIXTA

伊丹線運用の920系932、1980年塚口駅にて



920系は甲陽線の運用を最後に1982年に全車が引退しました。1969年8月に西宮北口駅で撮影された975のカラー写真がこちらで見られます。


阪急の旧型車達その6…ミスター阪急 920形(5) - 懐古趣味の鉄道写真帳
 同じ写真が並んでいるのは間違いなのでしょうが、管理人さんに知らせる方法が無い・・・。


2011年5月6日 雪子が駅舎から出てきます。当時とは駅舎が違い、それに駅舎左に丸型ポストが映っていました。
5月22日訂正:正しくは写真の北側の駅舎ではなく、南側の駅舎でした。家は北側なのに。



1959(昭和34)年1月、立体交差が完成した芦屋川駅を南側から見た写真。「芦屋今むかし」より。
5月22日追記:映画で登場するのはこちら側の駅舎です。

2011年5月6日 これは横断歩道から撮っていますが、車の多い今では道路の真ん中をのんびりと歩くなんてとても出来ません。

1959年の写真に「昭文堂」の看板が見えますが、


その書店は同じ場所に健在。建物も変わっていないようです。この辺りから駅に入る階段も映画に映っていたと思います。

1957(昭和32)年、立体交差化前の芦屋川駅を南側・東岸から見た写真。
前回掲載のホームの写真に写っていた火の見櫓の全貌が分かります。現在の写真は後日掲載予定。


2011年2月17日 「細雪」文学碑

蒔岡家は芦屋川駅から北に行った所のようで、ちょうど途中にこれがあります。

2011年5月6日 蒔岡家の近くに、「大僧橋」と書かれた橋が映っており、それは芦屋川の支流、高座川の合流地点に実在しました。読みは「おうぞうばし」。
しかし、映画に出ていた橋と形が違います。「昭和四十一年三月架」とあり、公開7年後に架け替えられたようです。


原作通りに帯がキュウゝ鳴ったりしていましたが、原作冒頭の有名なセリフ「こいさん、頼むわ。」は流れ的に雪子が来る前に済んでいたようです。


ラストは、芦屋川駅から梅田行きの阪急電車に乗り込む妙子と三好を雪子が後から家から追いかけ、ある事を電車のガラス越しに嬉しそうに伝えるというクライマックスでした。原作には有りませんが、好きな場面です。


2011年5月6日 雪子が梅田行きホームの階段を駆け上がる場面・・・・・・のつもりですが、駅舎が建て替えられているため全然雰囲気が違います。映画ではもっと洒落た感じでした。


こんなスチール写真があります。
左からバーテンの三好(北原義郎)、雪子:(山本富士子)、妙子(叶順子)
宣伝用なので、実際はこういう映像はありません。これは白黒写真ですが、カラー作品です。

2011年5月12日撮影&追加
スチール写真には芦屋川駅駅名標が写っているし、関西ドラマと映画の舞台/数々の映画のシーン―兵庫県には西宮の夙川公園と阪急芦屋川駅阪急電車が登場する、と書いてあるではありませんか!


それで実際に芦屋と西宮でロケされているという事が分かってずっと気になっていたのですが、今年2月のシネヌーヴォでの上映は渡りに船でした。


ちなみに、一番有名な3作目の1983年版のラストは、雪の振る大阪駅*2で、鶴子らが汽車で東京へ発つのを大阪駅で貞之助、雪子と東谷らが見送る場面でした(幸子、妙子は欠席)。DVD内資料によれば、大井川鉄道千頭駅がロケ地だそうです。


2011年5月6日 映画には登場しませんが、櫛田医院のモデル、重信医院が芦屋川駅前の商店街にあります。大正末期の建築*3という洋館で、細雪の時代のままの姿を残しています。


次回は、西宮のロケ地を紹介します。→2011-05-18 - きーぼー堂

*1:フラフープは1958年10月18日発売、暮れにはブームは終わった。ロケはまさにその頃。

*2:駅舎は3代目のつもりらしいが、時代が合わない

*3:「ひょうごの近代住宅100選」(神戸・阪神間の洋風住宅)の選定(PDF)

1959年版「細雪」上映会記念(1)阪急芦屋川駅の今昔

谷崎潤一郎の「細雪」は過去三度映画化されています。


一作目:1950(昭和25)年 モノクロ 新東宝 監督:阿部豊
 幸子:轟夕起子 雪子:山根寿子 妙子:高峰秀子 鶴子:花井蘭子
 
二作目:1959(昭和34)年 カラー 大映 監督:島耕二

 幸子:京マチ子 雪子:山本富士子 妙子:叶順子  鶴子:轟夕起子
 辰雄:信欣三   貞之助:山茶花究 奥畑:川崎敬三 板倉:根上淳
 三好:北原義郎 野村:船越英二


三作目:1983(昭和58)年 カラー 東宝  監督:市川崑
幸子:佐久間良子 雪子:吉永小百合 妙子:古手川祐子 鶴子:岸恵子
辰雄:伊丹十三 貞之助:石坂浩二


このうち、原作の舞台の芦屋市と西宮市でロケが行われたのは二作目の1959年版だけです。
しかし、その二作目だけがDVD化されておらず、VHSは全然出回っていません。


今年2月18日、大阪・西九条の映画館「シネヌーヴォ」でのリバイバル上映(「当りや大将」との二本立て)で鑑賞する機会に恵まれました。
原作は戦前(昭和11年〜16年4月)の話なのに時代を現在(昭和30年代)にしてしまうという大胆なアレンジが行われていますが、それはそれで面白かったです。四姉妹はどう戦争を乗り切ったのだろう…?


この時代のカラーの阪急芦屋川駅甲陽線の映像はとても貴重!!阪急バスらしいバス(設定は大阪市バス上本町九丁目バス停なのだけど、カラーリングが)と、大阪市電もチラッと登場。1959(昭和34)年1月14日の公開なので、撮影は1958(昭和33)年中ですね。月光仮面と同じ年。


芦屋市/【特別企画】「細雪」上映会


5月21日、芦屋市のルナホールで1959年版細雪の上映会が行われます。
阪急芦屋川・阪神芦屋・JR芦屋各駅から徒歩圏です。
これを逃すと、見られる機会は中々ありませんよ〜。私は見に行きます。

2011年5月21日 (土曜日)(1)午前10時30分〜(2)午後1時30分〜


谷崎潤一郎不朽の名作「細雪」。
昭和34年映画化に際し、谷崎本人からお墨付きを得た作品を上映します。
四姉妹を演じる若き日の名女優たち。
長期ロケした芦屋の懐かしい風景が全編に流れます。


費用
一般:700円・大・高校生:400円
前売り券:600円は谷崎潤一郎記念館へ

というわけで、原作の舞台、1959年版映画のロケ地である阪急芦屋川駅を紹介します。ハルヒの「ワンダリング・シャドウ」の舞台でもありますが、それはまた今度。

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